問1 ・今、普通のお墓はどれくらいしますか?
答え・石の種類、石の量、墓石の加工費、施工費でお墓の値段は決まります。
①石の種類
白御影石が最も求めやすい石で、香川県高松市で採掘される庵治石(細目)が、最も高価な石の代表です。
②石の量
石の量が多くなれば比例して墓石価格は高価になります。
コンパクトな家より大きな家の方が住宅は高価になるのと同じです。
③墓石の加工費
ただの四角い石より細かい細工(蓮華台など)が入れば細かい切削、研磨加工に手が掛かります。
④施工費
お墓を運搬する距離、道の幅(運搬機械が入るかどうか、人の手で運ぶか)、周辺の状況(小型クレーンが使えるか、人の手で持ち上げるか)
※付属品によっても違い、灯籠などが付属すれば高価になります。
本体価格は50万~100万位が一番多いです。
外柵(白御影石)は80万~150万位が多いです。
あくまでも一般的価格ですので上記4項を変えれば価格を抑える事ができます。
問2 ・白い石と黒い石、どちらの石が良いのですか?
答え・施主様の好みによって良い悪いはありません。
白い石は墓相学を考えて建立する施主様が多い
仏教の教義では5色の色を指定した、仏教の旗は5色の縞模様(青黄赤白黒)です。
白は「生」を表し、黒は「土」を表します。
東日本では黒御影の産出が多く黒系、関西地方では「生」を表す白系の明るい色を選ばれますが、キズ、ボタのない健康な石であれば、こだわる必要はありません。
問3 ・生前供養は縁起が悪いと聞きますが…
答え・生前供養は縁起が良いです。
生前にお墓を建てることを一般的には「寿陵」と呼び、秦の始皇帝が不老長寿を願って生前にお墓を建立したことが起源と言われています。
その後,日本に伝来してからも寿陵は古墳など王の墓に用いられましたので、本来「寿陵」というと王の墓という意味合いが強かったようです。
現在では「生前にお墓を建てること」を寿陵と呼ぶのが一般的です。
仏教用語では「逆修」と呼ばれ、生前に供養を行い、その功徳を得ることを意味します。
寿陵が道教の「不老長寿」という縁起を重視する一方で、「逆修」は生前に功徳を積むということに重点が置かれています。
しかし、どちらもお墓を生前に建てることは良いとされているところは注目すべきポイントです
問4 ・六曜とは何ですか?
答え・六曜または六輝とも言い、先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の旧式暦。
六曜は中国で紀元前に発明されましたが現在では日本のみで用いられ、中国、朝鮮、日本のどの国の官暦にも記載されたことはありません。
しかしどうした訳か、江戸時代末期から流行し始めました。明治五年の改暦で暦から消えましたが、第二次世界大戦後に再び大流行して(三隣亡や九星と共に)現在に至りました。
六曜は旧暦の朔日(新月=1日)から始まり先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の順に繰り返します。このように旧暦では六曜の廻り方は非常に単純明快で、暦の上に六曜が整然と並びます。しかし、現在の太陽暦では月の途中から始まり、実に不思議な動き方に見えます。ここに、太陽暦が行われるようになってから六曜が流行した原因がうかがわれます。
いずれにせよ他の占いとは異なり、六曜は全く根拠のない迷信と言えます。
しかし、日本人として古来よりの風習を重んじる生活をしている事によって社会生活上なくてはならない風習です。
軽んじる事はできませんので社会通念上の常識として理解し、あまり重く構えないようにするほうが良いものと思われます。
問5・ 墓石(御影石)の特徴は?
答え・耐候性はありますが経年変化は否めません。
御影石は、他の石材に比べて緻密で硬く、風化に強い、耐候性の高い石材です。ただし、耐火性にはやや弱く、500℃を超えると、全体的に膨らみ、700℃を越えると崩れます。火成岩という性質から日本全国に産地が分布しています。(茨城県の稲田石、瀬戸内海岸の万成石や北木石、香川県の庵治石などが有名です)明治の洋風建築に登場して以来、耐候性に優れているのみでなく、建築に重厚な雰囲気を与え、周囲の自然環境と調和することから、積極的に活用されています。
御影石に限らず、自然物である石材はさまざまな成分から構成されています。
御影石には、特に黒雲母・白雲母(珪素を主成分とする) などのガラス質が含まれており、また多少の差はありますが、鉄分を含んでいます。
従って、煤煙や塵埃などとは別に、石材の成分そのものが原因となる下記のような汚れが経年により発生します。
1、ガラス質の劣化によるくすみの発生。
2、鉄分の発サビによる茶褐色化、染みの発生。
また、緻密であるとは言え吸水性がありますので、飲み物や食べ物、オイル・油脂が浸透してシミになることがあります。
他にもQ&Aがございますのでダウンロード版で御利用下さい。